プロのエンジニアやミュージシャンにも愛用されるスタジオクオリティの音質に、快適な装着感、洗練されたデザイン性を兼ね備え、Sonyヘッドホンを象徴するラインの一つであるMDR-1シリーズ。2014年に登場したこちらのMDR-1Aは、そんなシリーズの伝統を受け継ぎつつ、更に進化を遂げたモデルとなっています。

音質はハイレゾ音源の普及に対応し、音源が持つ細かな要素も忠実に再現できるよう内部のパーツやチューニングなどを大幅にアップデート。特にバンドやオーケストラなど様々な音の要素が重なっている様な作品では、それまで聴こえていなかった様な詳細も聴こえる様になり、慣れ親しんだ楽曲の魅力も再発見できます。

耳を覆うハウジング部分は耳の方向に合わせて回転軸が調整されており、頭や耳の形・方向に自然に馴染む様にフィットしてくれます。イヤパッドも立体縫製が施され、密着度が低くなる耳の後ろ側はやや分厚く作られているなど、人間工学に基づいた工夫が散りばめられた設計は、単に頭に「のせる」タイプのヘッドホンとは全く異なる装着感を提供してくれます。

デザインはシンプルながら、一般的なスタジオ用ヘッドホンによくある野暮ったさは全く感じさせない洗練されたスタイルになっています。ヘッドホンの顔とも言えるハウジング部分は、同社の高級一眼レフカメラなどと同じ塗装が採用され、反射を抑えた金属パーツと相まって高級感を生み出しています。

装着感の向上はデザイン性にも貢献していて、比較的薄いイヤパッドでも非常に良い装着感を得られる設計になっているため、ヘッドホン自体もスリムな形状に収まってくれます。本格的なリスニング用ヘッドホンながら、外出時に装着しても違和感を感じさせない程のファッション性も持っているモデルは貴重な存在です。

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